本文へ移動

インターンシップ対談

データサイエンスが半日で分かる
インターンシップを社員が企画・運営。

S.K. 社会基盤システム開発部部長 2005年4月入社
工学部電子工学科卒
D.F. 社会基盤システム開発部 2014 年4月入社
自然科学研究科修士課程了
T.H. 社会基盤システム開発部 2014年4月入社
理工学研究科修士課程了
(2022.1収録)

FBSならではの、ユニークな
インターンシップを推進したい。


T.H. 私たち若手が中心になってインターンシッププロジェクトを立ち上げたのは、2018年頃になりますね。

S.K. 月日が経つのは本当に早いね。私たちの社会基盤システム開発部は、公共・医療分野のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進し、ブロックチェーンやビッグデータ分析など最先端の案件に取り組んでいる部署。ITの最新の知見を吸収・蓄積できる環境だけに、学生の皆さんへ情報を発信すればFBSへの興味・理解をきっと深めてもらえると思う。社内にもこの取り組みを発信すれば、社員の知的な刺激にもなると考えて、このインターンシッププロジェクトがスタートしたわけだ。

T.H. 私も立ち上げメンバーの一人で、若手の有志が集って議論を重ねた結果、「データサイエンス」がテーマに決まりました。そのうえで、なるべく多くの学生さんに参加してもらうには、データサイエンスとは何かを紹介する入門編がいい。また、誰もが楽しくできるグループワークにしよう等々、コンテンツの内容を詰めていきました。

D.F. 僕は実際にインターンシップが始まって、運営の段階からスタッフに加わりました。基本的に2~3名の学生さんにグループを組んでもらい、私たち若手社員がそれぞれ1~2名、サポート役に付いて進行していきます。できるだけ学生さんが主体になって取り組めるように、かつ、所定の時間内に完結して成果を出せるように…アシストのさじ加減に気を配りながら、より良い運営に努めてきました。

「分かりやすくてタメになった」と好評。
開催の度、改善を重ねる。

S.K. Hくん、プログラムの内容を、もう少し詳しく説明してほしいのだけど…。

T.H. はい。架空のスマホゲーム会社のデータサイエンス部門の社員となり、データ分析を擬似体験するグループワークです。売上や登録者数、プレイしているユーザーの人数や属性(年齢や性別)、利用金額など、さまざまなデータがグループに提示されます。参加者は提示されたデータを通して、売上が伸び悩んでいるのはなぜか、どうしたらユーザーにもっと楽しんでもらえるかといった問題の答えを導き出し、最後にグループ発表を行います。

D.F. 午前はIT×金融業界についての講義とFBSの会社案内で、午後がデータサイエンティスト体験講座。日程を1日にまとめたのも特長ですね。プログラムを組んだりする作業もないので、ITスキルは特に必要ありません。「予備知識なしで気軽に参加でき、データサイエンティストの高度な仕事を半日で体験・理解できる」が、いちばんのセールスポイントです。

S.K. 終わった後のアンケートでも、「分かりやすくてタメになった」という声が多いよね。評判も良くて、初年度の2018年は2~3ヶ月に1回の開催だったのが、2021年は毎月1~2回のペースになった。募集を出すとすぐに枠が埋まるので、もっと増やしたいのだけれど、準備やスタッフの都合もあるので、毎年着実に増やしていこうと計画を立てている。

T.H. アンケートのコメントでは「データの集計だけではなく、その後の解釈や考察まで議論するため、より深いデータサイエンスを体験できた」、「プログラミングの知識が一切不要だったため初めてでも理解しやすかった」等の感想を頂けています。

D.F. 毎回みんなで振り返りを行って、内容をブラッシュアップしたり、運営のマニュアルをつくったり、改善を図ってきた成果でもありますね。

T.H. FBSのプロジェクトメンバーも30人ほどまで増えました。いろいろな部署の若手が参加しているので、社内コミュニケーションの活性化にも役立っています。コロナ禍で、打ち上げの飲み会ができないのが残念ですけど(笑)。

AI分野のインターンシップを
立ち上げる取り組みも進行中。


S.K.  コロナ禍を受けて2020年はオンラインで開催せざるを得なくなった。対面とは違う難しさがあって、ツールは何がいいか、メジャーどころをひと通り試してみたり、試行錯誤しながらだったね。リハーサルも対面の時より入念にやって段取りを確認したし。でも最初に苦労したおかげで、20年後半から21年はスムーズにできて良かったよ。

T.H. 誰もが初めての体験だったので、スタッフの打ち合わせでもグループチャットを使ったり、共有ファイルに書き込む仕組みを利用したり、オンラインでオンライン化を図ったのが、逆に面白かったですね。あれこれトライアルできたので、実務でのリモートワークにも役立ちました。

D.F. データ分析で本来はプログラムを組む必要があるところを、参加者の学生さんはマウスを動かすだけで分析結果を得られるように、バックグラウンドで動くサポートツールもつくりましたね。

S.K. 確かに、数々の成果を得られたので、次は「AI」がテーマのインターンシップを計画したわけだ。2024年卒業予定の就活生に向けたプログラムになるけど、着々と準備を進めているので、ぜひ期待してもらいたいよね。

D.F. 有志を募ってコンテンツを作成しているところですが、FBSが豊富な知見と経験を持つ金融分野でのAIを想定しています。金融のチームからも若手が参加しているので、金融業務のノウハウを活かしつつAIについて学べますし、私たちDX分野のエンジニアは、AIの知識に新しく金融の知識をプラスできます。FBSのインターンシップは、参加される学生の皆さんに有意義なのはもちろん、企画・運営に携わる若手社員にとっても、非常に「タメになるプロジェクト」だと感じています。

T.H. みんな向上心が高いから、やっていて本当に触発されます。そうそう、プロジェクトに参加すると、そのぶん手当が加算されるので、実利もあって一石二鳥ですよ。

S.K. 気が早いけれど、私はAIの次も考えている。少しずつバリエーションを増やしながら、学生の皆さんにも私たちFBSにも、ますます意義のあるインターンシップを実現していきたいね。私たちなら必ずできると、確信していますよ!

TOPへ戻る