本文へ移動

AIホスピタル対談

AIを活用して医療を革新する
国家プロジェクトの一翼を担って。

H.K. システム開発事業本部 2014年4月入社
経済学部国際経済学科卒
R.M. システム開発事業本部 2016年4月入社
工学部情報電気電子工学科卒
A.F. システム開発事業本部 2017年4月入社
大学院数理物質科学研究科数学専攻修士課程修了
(2022.1収録)

医師や看護師の負担を軽減して
効率的な先進医療の実現を図る。


R.M.  まずは、AIホスピタルとは何か?から始めましょう。正式には「AIホスピタルによる高度診断・治療システム」と言って、AIを活用して医療の高度化・効率化を図り、医師や看護師など医療従事者の負担軽減を図ろうという取り組みです。

A.F. はい、内閣府が推進している「戦略的イノベーション創造プログラム」の一環で、大手のSIerや大学病院、研究機関などが連携して、さまざまな研究開発を行っています。

H.K. FBSのチームは、音声認識によって診療データをテキスト化するシステムの開発プロジェクトに参画しています。具体的には、病棟での看護師の発話をタブレットに音声入力。音声認識アプリで文章に変換し、サーバで解析して電子カルテに展開するシステムと、診察室での医師と患者との会話を音声認識で文章化し、テキストマイニングを行って電子カルテに反映するシステム、主に二つの案件に携わっています。

A.F. 業務としては、SIerさんのプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーが、ユーザーの病院側の要望を受けて定義した要件に基づいて、私たちがシステムの設計書を作成。プログラムを組み、自分たちで実行環境をつくってテストして機能を確認。SIerさんが実際の病院環境で動かして検証したうえで実用化へ、というのが大きな流れです。

R.M. 言い換えれば、私たちFBSのITエンジニアがシステム開発の主要な工程を受け持っているわけで、「AIを活用して日本の医療を革新する国家プロジェクトの確かな一翼を担っている」と誇りに思っています。

「AIって進んでいる」「世の中の役に立っている」
そう実感できるのが、何よりもうれしい。

H.K.  AIに関わる面白さとか、AIホスピタルのやりがいとかはどう?

A.F. 単純な答えで申し訳ないけれど、いちばんは「AIって凄いな、進んでいるな」とリアルに感じられることですね。例えば音声認識のエンジンとか、ものすごく精度が高いし、医療用語に特化した辞書も入っているので、医師や看護師の専門的な発話が瞬時にテキスト化される。目の前で最先端のAIが動いている、それを自分が使いこなしていると実感できるって、やっていてワクワクしますよ。

R.M. 私はサーバのWebアプリケーション開発を担当しています。今のプロジェクトに入る前も、チャットや人事のシステムなどで、AIのサーバアプリ開発に関わってきました。エキスパートの助けを借りつつも、基本は自分でトライアル&エラーを繰り返し、イチから習得してきました。AIのシステムでサーバがどのような働きをしているか分かるようになったし、ネットワークなどインフラの知識も身について、とても役に立っています。
エンジニアとして楽しいのは、プログラミングとかデバッグとか、ものづくりをしていると感じられる瞬間。次に完成したプログラムを走らせてみて、ちゃんと動いた時の感動。そしてユーザーに使ってもらって「いいね」をもらえたら、言うことありません。

H.K. 同感です。AIホスピタルでは、自分たちが医師と患者になってシミュレーションテストをしたり、病院での実地検証に立ち会ったりもします。忙しく動き回っている看護師が、後からまとめて入力する手間や記憶違いをなくせる。医師がその場でパソコンを操作しなくてもいいので、患者さんとじっくり向き合って診察できる…といった意義を感じ取れるし、医師や看護師の反応もキャッチできます。世の中の役に立っている実感がありますね。

R.M. 時には「いいね」じゃなく、「ここはちょっと」と言われることもあるけれど、そこを改善していけば、また喜んでいただけるのだから、ユーザーの声を聞けるっていいよね。

次々に新しい課題にぶつかる。
その先に未来への道が伸びている。


H.K.  これまでで最も印象に残っている仕事は?

A.F. 多数の病院から集められた何千万件もの医療ビッグデータを、分析しやすいように加工する案件があって、私に作業が任されました。データベーススペシャリストの資格を持っていたので、上司が推薦してくれたのですが、大詰めのところが大変でした。処理時間が想定をはるかに超えたり、スクリプトを実行したらエラーが出たり、問題の連続でしたが、手を動かせるのは自分一人。頑張って解決する以外に道はなく、頭がパンクしそうなのを奮い立たせて、やり遂げました。期待に応えられて成長につながったし、壁が高かったぶん、やりがいがあって、いい仕事ができたと思っています。

H.K. 私も正直、課題に直面しては乗り越えて、でした。今のAIホスピタルには2年前に配属になったのですが、言語もAIも音声認識も知識ゼロからのスタートで、しかも数ヶ月で看護師向けのWebアプリをリリースしなければならなくて、苦労の毎日が続きました。参考になるプロトタイプがあったので、何とか切り抜けたのですが、それが今では現場で使われていて、次のスマホ向けの開発が進んでいます。仕事ですから、新しい課題にぶつかるのは当たり前。その苦闘の先にスキルアップの道を伸びているのだと、FBSでの8年間の経験から得た教訓です。

R.M. 視点を変えると、RPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)やブロックチェーンなど、FBSは多様な先端技術に着目して分野を拡げているでしょう。それだけ幅広いチャンスがある、とも言えるし、絶えず勉強が求められる、とも言えるんです。自由に受講できるe-learningの講座が揃っているし、資格取得のインセンティブもあるので、私はAIについて学んだり、データマイニングの資格を取ったりして、自己啓発に努めています。興味と向上心があれば、どこまでも成長できる環境です。

H.K. 自分で勉強するのが好きな人が多い会社ですよね。私はJava言語ともうひとつ、コミュニケーション能力を磨くために秘書検定の資格を取りました。

A.F. 私は先述のDBの資格の他に、セキスペ(情報処理安全確保資格士)の資格も取得しています。資格取得以外のところで言うと、部署では月イチで、ホットな技術の勉強会を開いています。最近だと、アートなどで話題のNFT(非代替性トークン)がテーマでした。私も以前、SQL(データベース言語)の処理の効率化について発表しました。自分があまり明るくない分野に強い人も多く、触発されます。

R.M. AIホスピタルだけじゃない。 FBSなら、いろいろな先端技術との出会いがあって面白いと、そういうことで締めくくりましょう。

TOPへ戻る