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先輩社員インタビュー(K.T.)

システム開発事業本部
K.T. 入社年度2016
 

何でもお任せのマルチプレイヤーを目指し、
新しい技術・未知の分野への挑戦を続ける。


(2023.2収録)

入社2年目、ブロックチェーンの
共同研究プロジェクトに参画。


私は高校の頃からITに興味があり、大学では情報科学の専攻と合わせて、自作のPCでVRソフトを動かしたり、ネットゲームの世界を探究したりしていました。FBSを志望したのも、将来にわたって成長が望める金融系の大規模システム開発を土台に、先端技術分野に積極的に進出している企業姿勢に魅力を感じたからです。『ここなら安定した企業基盤のうえで、安心して新しい技術に挑める』と確信して入社したのですが、まさか2年目に入ってすぐ、大手SIerとブロックチェーンの共同研究を行うプロジェクトにアサインされるとは…期待をはるかに上回る幸運でした。
「分散型台帳技術」と訳されるブロックチェーンは、オープンなネットワーク上で重要なデータのやりとりの証明を可能にする仕組みで、ビットコインなど暗号資産をはじめ、農作物の原産地証明、企業間の取引の信頼性・透明性の担保に使われています。
ただし、私が参画した2017年当時は、まだ知る人ぞ知る技術。プロジェクトも「ブロックチェーンをビジネス用途にどう使ったらいいか?」から様々な角度で調査・検討を行う要件定義からのスタートでした。それでも2年目には最上流の工程に配属され、当初は右も左も分からず戸惑いましたが、メンバーの誰もがブロックチェーンは初めての取り組み。ああでもない、こうでもないと議論を尽くしながら方向性を探っていく日々を通じて、自分たちの手で未知の分野を切り拓く難しさと面白さに触れることができ、ITエンジニアとして大きく成長する道が開けました。

貿易のブロックチェーンからクラウドを経て
サプライチェーン間を結ぶブロックチェーンへ。

共同研究プロジェクトでは、「ブロックチェーン技術を活用した貿易プラットフォームの構築」の案件に配備されました。私は商用化の一歩手前のPoC(概念実証)のフェーズまで関わりました。商社・船会社・金融機関といった貿易に関連する企業の間で、信頼性を確保しつつ情報を共有・活用するための基盤になるもので、現在では実用化され、貿易関連企業の業務効率化に役立っています。私はプロトタイプを考える段階から参加できたので、最新の技術の知見を吸収しながら、ビジネスに適用するところまで見渡せて、本当に得難い体験でした。
次に、物流系のWebアプリを開発するSEを務め、クラウド基盤やデータベースなどシステムインフラを担当したのも、いい勉強になりました。1年目にメガバンクのシステム開発を経験したのと合わせて、SEの幅を広げられたからです。
そして現在は、2022年の秋からブロックチェーンの新たな展開に従事しています。テーマは、製造メーカーや材料メーカー、商社などのサプライチェーン間を結び利用する材料情報を連携するためのブロックチェーン基盤システムで、大手SIerのお客様から、ブロックチェーンの経験を有する私に、ぜひ力を貸してほしいと白羽の矢が立ったのです。各企業が製造している物質には独自の製造方法や材料が含まれている場合があります。そこは秘匿したまま、有用な情報だけを連携するには、分散型の台帳技術が適していると判断されて、ブロックチェーンの導入が決まったそうです。


ユーザーさん各社とインドのIT企業の
間に立って、日英両語でコミュニケーション。

私は大手SIerのプロジェクトチームの一員として、要件定義を担当していますユーザーさん各社に、ブロックチェーンを利用するメリットや注意点を説明しつつ、ご要望をヒアリング。SIerチームのメンバーと議論を重ねて要件を定義し、インドのIT企業に開発を依頼。上がってきたものをPoC(概念実証)の形でユーザーさんに提案。フィードバックをいただき、再び要件定義→開発→PoCのサイクルを回しながら、商用化を図っていくのが、業務の大きな流れです。
ユーザーさんはそれぞれ自社システムを運用・管理しつつ、ブロックチェーンでデータ連携を図る必要があります。従来のシステムとは仕組みが異なるため、皆さん経験者の私の意見に耳を傾けてくださいますが、自ずと発言のひとつひとつに信頼性が求められるので、責任の重さを肌で感じる毎日です。
一方でインドの開発エンジニアとは、チャットやTV会議、メールなど、ほとんどが英語でのコミュニケーションになります。オフショア開発は中国やネパール、モンゴルの企業とも経験してきましたが、正直、英語力はいまひとつ。文化や国民性の違いもあって、高度な先端技術を英語でやりとりする難しさを痛感しています。
とはいえ、新しい技術・未知の分野に挑戦し、苦労して結果を出せた時のやりがいほど報われるものはありません。入社して7年で、ブロックチェーンに強いITエンジニアになれましたし、クラウドやネットワーク、Webアプリ等の知見も吸収できたので、さらに広く深く経験を積み重ね、『何でも任せてください』と胸を張れるマルチプレイヤーとして会社に貢献したいと考えて、チャレンジを続けています。


一日のスケジュール

9:30
始業。ユーザーさんの拠点は全国に広がっているし、開発会社はインドなので、リモートワークがスタンダード。在宅勤務が日常で、月1回程度のペースで主要なユーザーさんの本社に出張して会議に参加している。今後もリモート主体の働き方は継続していくだろう。
午前
プロジェクトチームのメンバーとオンラインで打ち合わせ。情報を共有し、意見を交換しながら、スケジュールを調整したり、問題点を整理したり、解決案を考えたり。
絶えず新しい動きが出てくるので、ネットでブロックチェーンのフォーラムや国際会議の最新情報をチェックしたり、電子書籍の専門書で調べたり、以前の現場で一緒だった先輩に聞いたり、リサーチのアンテナを広げるのも大事。
こうしてフレキシブルに時間を使いながら、ユーザーさんに提案するドキュメントを作成。
12:30
昼食。散歩がてらコンビニにお弁当を買いにいく日が多い。
13:30
午後は、ユーザーさんとオンライン会議で打ち合わせ。午前中に作成した資料をもとに、「こういう仕様でどうでしょうか」とプレゼン。「こうしてほしい」といったご意見・ご要望を細かく伺い、テクニカルなご質問・ご相談に対応。
インドと日本の時差は3時間。日本の13時がインドの10時だから、開発会社のSEとの打ち合わせも午後がメイン。チャットでのやりとりが多いが、両国のメンバーが集まるオンライン会議も定例。ユーザーさんとのやりとりに基づいてシステムに落とし込んだ要件を伝え、開発を依頼したり、完成したものを検証して修正を指示したり。
その後、ユーザーさんと開発会社の双方との打ち合わせを受けて、再度チーム内で協議。課題の解決策や次に取り組むべきポイントについてすり合わせる。
18:00
定時に終業した後、会社が費用を補助してくれるe-learningを定期的に受講。英語力の強化に努めている。

休日の過ごしかた

サッカー王国の静岡県出身なので、小・中・高はサッカー、大学ではフットサルに打ち込み、社会人になってからも仕事つながりの仲間とチームを組み、フットサルを楽しんでいます。インドアではVRに関心があり、趣味で開発しようと思っているので、ヘッドセットと手・足・腰につけるギア一式を購入。私の動きに合わせて、PC画面のアバターが動く仕組みを試しているところです。
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